PREVENTIVE

予防歯科

予防歯科について

お口の健康を維持するには定期的な検診が重要です。どんなにいい治療をしてもその後のケアをしっかりしないとむし歯ができたり、歯周病が増悪したりと治療を繰り返すことになります。予防歯科とは、歯が痛くなってから治療するのではなく、痛くなる前にむし歯や歯周病を予防し、歯を守ることを重視した考えです。患者様と私たちスタッフとの二人三脚のケアで歯の健康を保つことで、生涯にわたってご自身の歯で噛めることを目指しましょう。
当院では3、4ヶ月に1度の定期検診をおすすめしております。

予防歯科の重要性

むし歯と歯周病は、歯を失う主な原因となっています。なぜならむし歯や歯周病は初期段階だと自覚症状がないまま進行するため、気づいたときには悪化していることが多く、再発リスクも高いからです。だからこそ、定期的な歯科検診が必要になってきます。むし歯や歯周病を軽症のうちに発見し、適切な処置を行えば、歯や歯周組織へのダメージを最小限に抑えられます。結果的に治療費と治療時間を節約する効果が期待できます。むし歯と歯周病は、正しい知識を持ってケアを行えば予防可能な疾患です。予防に取り組み、快適な口腔内の状態を保ちましょう。

定期検診のメリット

  • 様々な病気の予防

    予防歯科を活用すれば、むし歯や歯周病を未然に防ぐことができます。仮に発症したとしても、早期段階であれば簡単な治療で済みます。特に歯周病は、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な疾患のリスクを高めることが知られています。定期検診を受けて、歯周病を予防すれば、全身疾患の発症リスクも抑えられるのです。

  • 体の健康寿命を延ばす

    歯を失うと、食事の質が低下し、栄養バランスが崩れやすくなります。また、発音や表情にも影響が及びます。さらに、噛む力の低下は、身体の筋力やバランス能力の低下につながり、転倒のリスクを高めてしまうのです。実際、歯の数が少ない高齢者は、転倒による骨折のリスクが高いことが報告されています。歯と口の健康を保つことは、全身の健康を維持するためにも欠かせません。

  • 時間と治療費のコストを軽減

    定期的な歯科検診とクリーニングは、むし歯や歯周病を未然に防ぐために欠かせません。一見すると時間と費用がかかるように思えるかもしれません。しかし、むし歯や歯周病が進行すると、治療に多くの時間と費用が必要になってしまうのです。また、歯を失ってしまった場合の補綴治療は、さらにコストがかかります。予防歯科は長期的に見れば、大きな節約に結びつくのです。

予防歯科の診療内容

  1. Step01むし歯などの口腔環境チェック

    歯科医師によるむし歯、義歯、詰め物、被せ物のチェックをします。必要に応じて治療を開始することがあります。

  2. Step02歯周病の検査、歯磨きのチェック

    歯周病の検査とは、歯と歯茎の隙間の歯周ポケットといわれるところがどれくらいの深さがあるか、歯がどれくらい揺れているかみていきます。歯磨きのチェックとは歯の汚れを染め出し、どこが磨けているか、またどこが磨けていないか一緒に確認していきます。お一人お一人に合っ磨き方、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシのアドバイスをさせていただきます。

  3. Step03PMTC

    PMTCは、歯科専用の治療器具と研磨剤を用いて、歯の隅々まで磨き上げる処置です。歯に付着した汚れや細菌を徹底的に除去できるため、お口の中がさっぱりとします。また、PMTC後は汚れや細菌が歯に付着しにくくなるため、高い予防効果が期待できます。続けることで着色も付きにくくなります。

  4. Step04フッ素塗布

    歯科で行うフッ素塗布は、虫歯予防に効果的な方法です。フッ素が歯の表面に塗布されることで、エナメル質を強化し、虫歯の進行を防ぐだけでなく、初期の虫歯の修復をサポートします。特にお子様や虫歯リスクが高い方に推奨される施術です。

セルフケアのポイント

  • ブラッシング

    むし歯予防の基本は、毎日の歯磨きです。特に、食後と寝る前の歯磨きは欠かせません。しかし、歯磨きの効果を最大限に引き出すには、正しい方法で磨くことが大切です。ぜひ歯科衛生士による丁寧な指導を受けて、歯ブラシの選び方、磨き方、磨く順番などを知り、歯磨きの精度を高めましょう。

  • フロス・⻭間ブラシ

    歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくい場所であり、むし歯や歯周病が発生しやすい部位でもあります。この歯間のケアには、デンタルフロスと歯間ブラシが役立ちます。自分の歯並びに合ったツールを選んで、丁寧に歯間のケアを行いましょう。歯間のケアは、歯周病予防の重要なポイントです。

  • ⾷⽣活習慣の改善

    むし歯の原因は、口の中の細菌が糖分を分解する過程で作り出す酸です。そのため、むし歯を予防するには、糖分の摂り過ぎに注意を払う必要があります。特に、間食や夜食に含まれる糖分は要注意です。また、食事の時間が不規則だと、むし歯のリスクが高まります。むし歯予防のために、規則正しい食生活と、バランスの取れた食事内容を心がけましょう。

  • フッ素入りの歯磨き粉等を使う

    フッ素は、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化する働きを持っています。歯磨き粉に含まれるフッ素は、歯磨きの際に歯の表面に留まり、むし歯の予防に役立ちます。また、歯科医院では、より高濃度のフッ素塗布が可能です。フッ素の力を味方につけて、むし歯に強い歯を育てましょう。