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お子さまのお口のトレーニングが保険でできることをご存じですか?
お子さまの「お口ぽかん」や「食べるのが遅い」「発音が不明瞭」などの問題が気になる親御さんは多いのではないでしょうか? これらは、お口の筋力や舌の使い方が未発達なことが原因となっている場合があります。しかし、適切なトレーニングを行うことで改善できることをご存じですか? しかも、そのトレーニングは保険適用で受けられるのです。
今回は、お子さまのお口の機能を鍛える「口腔機能発達不全症」の治療について、どのようなトレーニングが行われるのか、また保険適用の条件について詳しくご紹介します。
口腔機能発達不全症とは?
近年、お子さまのお口の機能が十分に発達しない「口腔機能発達不全症」という状態が問題視されています。この状態では、以下のような症状が見られます。
• いつも口が開いている(お口ぽかん)
• 舌をうまく動かせない
• しっかり噛めない、飲み込めない
• 食事の際にこぼしやすい
• 発音がはっきりしない
• いびきをかく、口呼吸をしている
これらの症状を放置すると、歯並びの悪化やむし歯のリスク増加、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、早めの対応が重要です。
どんなトレーニングがあるの?
お口の機能を改善するためには、歯科医院で**口腔筋機能療法(MFT)**と呼ばれるトレーニングを行います。MFTは、舌や唇、頬の筋肉を正しく使えるようにするための訓練で、以下のような方法が含まれます。
• 唇を閉じるトレーニング(ストローを使って吸う練習など)
• 舌の動きを鍛えるトレーニング(舌を上あごにつける練習など)
• 正しい嚥下(飲み込み)の練習(食べ物を適切に飲み込む練習)
• 呼吸のトレーニング(鼻呼吸を促すトレーニング)
これらのトレーニングを歯科医や歯科衛生士の指導のもとで行うことで、お子さまの口腔機能を発達させることができます。
保険適用の条件とは?
「口腔機能発達不全症」と診断されると、これらのトレーニングが保険適用で受けられます。保険が適用されるためには、以下の条件を満たす必要があります。
• 歯科医院での診断が必要:「口腔機能発達不全症」と診断されることが条件となります。
• 年齢制限:基本的には17歳以下のお子さまが対象になります。
• 症状の確認:診察時に、口の筋力や舌の使い方、発音、噛む・飲み込む機能などのチェックが行われます。
• 定期的な通院:トレーニングは1回で終わるものではなく、定期的に通院して経過を見ながら進めていきます。
保険が適用されることで、費用の負担を抑えながら専門的な指導を受けることができます。
まとめ
お子さまのお口の機能が正しく発達していないと、歯並びやむし歯だけでなく、発音や呼吸などにも影響を及ぼすことがあります。しかし、口腔機能発達不全症の治療は保険適用で受けることが可能です。
。「発達不全症」という名前はインパクトがあり、驚かれる親御さまもいらっしゃるかと思いますが、8割ほどのお子さまが何かしらお口の機能に問題を抱えています。トレーニングを重ねることで必ず改善してきますのでご安心ください
「もしかしてうちの子も…?」と思われた方は、ぜひ歯科医院で一度相談してみてください。お口のトレーニングを通じて、お子さまの健やかな成長をサポートしていきましょう!